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CEOメッセージ

代表取締役社長 兼 CEO 峰岸 真澄

峰岸 真澄

代表取締役社長 兼 CEO

リクルートグループが目指すもの

いま、私たちは急激で大きな変化の中に生きています。例えばインターネット登場後にCPUの処理速度は150倍、家庭用固定通信速度は1,000倍、携帯電話通信速度は100万倍に達しました。*1

情報の伝わり方の変化は人々のライフスタイルを変え、経済を変え、ひいては社会のあり方や地球環境にまで大きなインパクトを与えています。そしてこの大きく速い変化を支える枠組みやルールもまた、膨大で複雑なものに変わってきました。多くの人々がこうした変化を自らのものとし、人生についてより自由な意思決定ができる環境を享受する一方で、すべての人が変化の恩恵を受けているわけではありません。むしろ複雑な情報を読み解き技術を活用できる人々と、そうでない人々の間の格差は広がってきています。格差は、国と国の間でも、1つの国の中でも、また異なる人々のグループの間でも拡大しているように感じられます。

このような時代であるからこそ、一人ひとりが自分に素直に、自分で決める自分らしい人生、つまり「Follow Your Heart」を可能にする社会が求められています。創業以来「一人ひとりが輝く豊かな世界の実現」を目指してきたリクルートグループは、私たちの事業活動を通じて人々により多くの選択肢を提供することで理想の社会の実現に大きく貢献できると信じています。

 

「まだ、ここにない、出会い。より速く、シンプルに、もっと近くに。(Opportunities for Life. Faster, simpler and closer to you.)」は、こうした思いをもとにリクルートグループのミッション(果たす役割)を言語化したものです。私たちはこのミッションのもと、高い志と技術力によって、圧倒的に優れたマッチングソリューションを提供することで、個人ユーザーや企業クライアントの多様なニーズにお応えしようと努めています。統合報告書を通じて、私たちが大切にする価値観、そして経営理念が、すべての戦略ビジネスユニット(SBU)における日々の事業活動の中に根付いていることをステークホルダーのみなさまと共有できればと思っています。

国際社会が2030年に実現しようとする未来設計図である持続可能な開発目標(SDGs*2)はその冒頭で、すべての人が一層大きな自由を追求できる社会を目指すと宣言しています。一層大きな自由とは、多くの選択肢から人生を決められる機会があることを示すのであり、それはすなわち、すべての人が「自分らしい」人生を選べることを意味します。この意味で、リクルートグループが目指す世界観「Follow Your Heart」は、人類が目指す未来と寸分も異なりません。私たちがその未来の実現に大きく貢献できる企業であると信じ、真摯に努力を積み重ねていきます。

*1 出典:総務省「通信自由化以降の通信政策の評価と ICT社会の未来像等に関する調査研究」(2015年3月)
*2 2015年9月の国連サミットで採択された「Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標)」の略称で、国連加盟193か国が2016年~2030年の15年間で達成するために掲げた目標

持続的な企業価値向上のためのコンプライアンスとダイバーシティ

リクルートグループは、持続的に社会・産業に価値を提供し続ける上で根幹となるコンプライアンス活動に全社をあげて取り組んでいます。各国・各産業における法令はもとより、リクルートグループ倫理綱領をはじめとした社内規程の遵守を徹底するよう努めています。変化の激しい社会環境であるからこそ、高い倫理観に基づいて誠実に行動し、個人ユーザーや企業クライアントをはじめとするさまざまなステークホルダーから信頼されるパートナーとなるべく、継続的な教育や改善・モニタリングなどの施策を実施するとともに、個人情報保護やサイバーセキュリティなど、テクノロジーの急速な発展に伴うリスクに対しても、当社の最重要事項のひとつとして対策を強化しています。

私たちは、多様性(ダイバーシティ&インクルージョン)を含めたサステナビリティ推進においても、方針を定め実施体制を強化しています。特に、従業員が多様な個を活かせる環境を整えることは、競争優位性の獲得という観点からも不可欠です。女性の活躍支援はもとより、育児や介護などにより時間の制約がある方々や、LGBTQをはじめとするセクシュアル・マイノリティの方々など、多様な個が活かされる仕組みを整えています。

また、取締役会における多様性の確保は、企業の長期的成長に向けたイノベーション促進に不可欠です。そのため、取締役候補者の選定にあたっては、多様性を担保した候補者群からスキル、リーダーシップ、バックグラウンド、判断力、人格、見識、経験などを考慮し、取締役の職務と責任を全うできる候補者を選定する方針です。現在の取締役構成については特にジェンダー観点での多様性が不足していると認識しています。そのため、取締役会において2021年6月までの定時株主総会における取締役選任議案に、少なくとも一人の女性取締役候補者を選定する方針を定めました。

ステークホルダーのみなさまへ

リクルートグループは先述の「人材マッチング市場」における効率化や、メディア&ソリューション事業における販促領域のさらなる進化によって社会に新しい価値を提供し、企業価値の持続的な向上を実現していきます。この点、冒頭で触れたSDGsにおいては異なる人々のパートナーシップが重視されています。人々が自分らしい人生を送ることができる社会が実現されるためには、すべての人が力を合わせる必要があります。

私たちは、一人ひとりのユーザー、顧客である企業、従業員、派遣登録社員、サプライヤー、投資家と株主、市民社会など、あらゆるステークホルダーのみなさまの声に真摯に耳を傾けながら、「まだ、ここにない、出会い。より速く、シンプルに、もっと近くに。」というミッションの実現に、全力で取り組んでまいります。

代表取締役社長 兼 CEO